サッカースキル、今昔。

新型コロナウイルスの影響で外出できないこともあり、日々子供のリフティング練習につきあっているのですが(与えられているミッションはリフティング数を数える係)、私が子供の頃と比較すると、小学生のサッカースキルってすごくあがっているように思います。

サッカースクールができたり、コーチの皆さんのコーチングスキルが向上していることもあるはずです。Youtubeを始めとした動画コンテンツや、DAZNでヨーロッパのサッカーが常に見れる様になったことも大きいかもしれませんね。

(ちなみに、各国のサッカーの国内リーグはどうなるんだろう。。DAZNの登録者数も激減してるんだろうな。。そもそもDAZNマネーに依存しているリーグは大丈夫なのかな。)

足技に名前がなかったら

友達同士で「シザース」をもう少し上手になりたいとか、「ルーレット」が得意技だといった話を聞くと、今の小学生ってサッカーをよく知ってるなって思うわけです。(どちらもサッカーの足技なんですが。)

ここで、仮の話なのですが、もしサッカースキルの一つであるこの足技に、「シザース」という名前がついていなかったら、小学生達はこの足技を学べるでしょうか。

想像するに、「あのボールを上手にまたぐヤツ」っていう状況では、多くの小学生」が習得できないように思います。

行動に「名前が付与」されて、その名前があることにより、行動が「概念化」され、「共有」され、人々は学ぶことができるはずです。

物事は「名前」があって初めて、他の人と同じ認識をもって、かつ流通させることができます。名前って大事です。

ビジネスにおける「名称」軽視

そんな大事な「名前」ですが、ビジネスにおいては、適切な名前がついていないために発生している問題は多くあります。

会社においても「実際の業務と組織名称が異なる」とか散見しますが、社内的にその名称が流通すると、一応運用は可能になるので、意外と放置されがちなんですよね。

組織もそうですし、サービスの名称、ミーティング時の代名詞など、「名前」にはもう少しセンシティブになっても良いと思います。

問題のある名前例

よくある「問題のある名前」は以下のようなものです。

目標やゴールが共有されづらい名称

一つ目は、業務におけるゴール設定がイメージできない名称です。

仮に、あるサッカーチームでは、守備陣に「フォワード」って名前がついていたとします。

その場合「フォワード」としてスキルアップしよう!って思った際に、ちゃんとディフェンス能力を高めようとするのは結構至難のわざです。(まぁわざわざこんなことしないのですが)

でもこのケース頻出ですからね。ほんと。

リーダーが分かりやすく、かつあるべく姿の名称をつけることで、目指すべき方向性を共有することができます。

単語自体が複数の意味を持つ名称

単語をしっかりと定義した場合でも、その単語が複数の意味を想起させてしまう場合、問題が発生しがちです。

例えば、Appleのような製品を作るといった場合でもいろいろな可能性が存在しそうです。

  • デザイン性(デザイン的に優れているプロダクト)
  • ファブレス(企画だけを行い製造は外注)
  • ソフトウェアを軸としたハードウェア(ソフトウェア主導)
  • 秘密主義
  • その他

意味が複数ある単語を無神経に用いると、議論をしていても、正しい理解が進みません。議論においては、単語とその意味を具体的に提示することは最低限のルールです。

権威性を借りる名称

これもよくあるのですが、その時の「成功しているサービスの名称を借りる」場合です。

例えば、「メルカリ的なサービスを作ります。」とか、「業界におけるテスラのような存在です。」といったようなものです。

それ自体は問題ではないのですが、成功しているサービスの名称を身に纏うと、漠然と成功できそうな感がでるため、それだけで思考停止してしまっているケースが見受けられます。


比較的、軽視されがちですが、ビジネスにおいても、名称やそれを現す代名詞はとても大事な要素です。

特に形がない新規事業や新サービスの作り始めや、議論においては、神経質になりすぎても損はない大事な要素だと思います。

 

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