企画に関する登場人物整理
当然のことですが、回答の質は、質問のレベルに大きく影響されます。
例えば「アメリカの次期大統領はカツラだと思いますか?」というどうでもいい質問に対しては、どんな哲学者であろうと、人々を感動させる回答は、骨が折れるはずです。(不可能とは思いませんが。)
企画の質というものを考える時に、「質問と回答」と同じように、企画の質を圧倒的に決定づける要素が存在します。
「企画」に関連する概念
「企画」を考える際には、いくつかの概念が存在します。改めて、それらの紹介をしたいと思います。
紹介するまででもないですが、「企画」という概念はその一つです。
企画
企画は、発生している問題を解決する方法・手段・考え方のことを指します。アイデアであったり、コンセプトもその一つです。
課題
課題とは、問題を引き起こしている原因です。これがないと、企画の価値を判断することができません。企画と課題は、常にセットで考えられる存在です。
現状・現象
現状・現象とは、課題が引き起こしている、結果です。因果関係でいえば、「課題」が「因」であり、現状・現象が「果」となります。
この、三つの概念をしっかり把握することなしに、企画を考えることはできません。
企画におけるPDCA
企画におけるPDCAの一つは、
「その課題は、現象を引き起こすことができるか。」というものです。
例えば、その課題が解決すると、問題となっている状況は解消するのか、というのは、常に「確かめ算」をする必要があります。
もう一つの、企画におけるPDCAは、
「その企画は、その課題を解決することができるのか」です。
企画の価値は、課題の解決なので、企画が解決しなければ、無価値となります。その企画が課題を正しく解決するのか、こちらも常に、「確かめ算」をする必要があります。
課題や現状は、分析の状況により変化するので、そのために、何度も確かめ算を繰り返すことになります。
もし企画を始めるのであれば、
もし、あなたが、企画を始めるのであれば、よい企画立案のためには、とびっきり正確な「課題」把握を目指したほうが良いと思います。
企画という仕事の50%以上は、「如何に課題設定を上手にするのか」という話に他なりません。
- 1(ここで語られる)「企画」はどのようなものなのか。
- 2企画に関する誤解
- 3改めて「企画」というもの
-
4企画に関する登場人物整理
- 5課題とはなんなのか
- 6「課題」発見の手順
- 7「課題」発見における、「目的」の重要性
- 8コンセプトの簡単な見つけ方
- 9企画を説明するプロセス
- 10企画における「目標」と、「ユーザー体験」
- 11「あったほうがいいかも。」という呪い
- 12「アイデア」の選びかた
- 13データが現す「過去」と、企画が考える「未来」
- 14「白」か「黒」、あるいはその「中間」という選択
- 15世界は単純なのか、複雑なのか。
- 16[概論] 論理的思考ってどうやるんですか?
- 17私たちは解決方法を見つけてしまう
- 18アイデアの価値
- 19神は細部に宿るのか。
- 20「抽象化」を考える
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