「課題」発見における、「目的」の重要性
「目標」がなければ、「課題」は存在できない。
何かのプロジェクトを検討する際に、「課題は●●。」という形で語られることも多くあります。「なるほど、それが問題かー。」と思うとともに、「本当にそうか??」と疑問を持つ、自分がいたりします。
実際の話をするならば、「課題」は「目標」と常にセットで語られるべきものです。端的にいえば、「具体的な目標」がなければ、「課題」が正しいかはわかりません。つまり「課題」は「具体的な目標」ありきで存在できる存在ということにります。
「課題」の定義はいろいろあるのですが、私は「実現するために解決しないといけない事柄」ということです。
世界的なスクープを実現するための「課題」とは。
仮に、「世界を仰天させるスクープを撮る」っていう夢を持っている人がいたとします。素晴らしい。
でも、実際のところ、この情報だけでは、「課題」を明確にすることができません。もうちょっと詳しく教えてもらえると「課題」が明確になるかもしれません。この場合では、「世界を仰天させるスクープっていうのがどういうものか」が具体的にどういうものなのかを考える必要があります。
例えば、「アマゾンの奥地でまだ知られていない部族を発見する!」かもしれないですし、「南極に眠る古代文明の遺跡?を発見する!」かもしれません。こうなってくると、少し具体的になってきます。
では、「アマゾンの奥地でまだ知られていない部族を発見する!」ということにすると、「課題」が明確になってきます。
- 「そもそも、アマゾンの奥地に知らない部族っているの?いる可能性は高いの?」(ほぼ悪魔の証明w)
- 「アマゾンのどの辺りにいる可能性が高いんだろう?」
- 「ガイドの手配どうなるんだろう?」
- 「病気はどうなんだろう。ワクチンは?」
- 「滞在期間はどの位?その間の旅費はどの位?」
こういったものが「課題」となります。
では、「南極に眠る古代文明の遺跡?を発見する!」の場合は、
- 「南極の古代文明って本当にあるの?」
- 「どうやって南極いくの?」
- 「ガイドの手配は?」
- 「どういう服装でいくの?向こうの移動手段は?」
- 「他にどんな人が南極で古代文明を探している?」
とかになるかもしれません。(すっごい適当な話ですが)
大学受験の話でいうならば、、ある学生が、「東京大学」を目指す場合と、「偏差値が50の大学」を目指す場合では、当然実現するために解決しないといけない事柄は変わってきます。
やはり「課題」(やるべき勉強)は「目的」(目標大学)によって変わってくることになります。
「課題」を考える時は、常に「目標」を見つめないといけない
「課題」を考える際は、まず「目標」を考えないといけません。「目標」をよく考えるならば、「課題」も自ずと見えてくるんじゃないかなと思います。
「課題」を全て解決したら、必ず「目標」に達成していないといけません。もし「目標」に達していないとするならば、「課題」が洗い出されていないことになります。それは、「課題」の確かめ算になります。常に、「目標」に達するか、否かをチェックする必要があります。
もし、全て解決したら「目標」に達することが出来るとします。一生懸命頑張れば、「目標」は到達できます。おめでとうございます。
「目標」の意味性が低かったら、「課題」をどれだけ解決したとしても、意味が無かったことになります。
「課題」は大事ですが、それよりも、「目標」・「目的」の設定はもっと大事になってきます。
- 1(ここで語られる)「企画」はどのようなものなのか。
- 2企画に関する誤解
- 3改めて「企画」というもの
- 4企画に関する登場人物整理
- 5課題とはなんなのか
- 6「課題」発見の手順
-
7「課題」発見における、「目的」の重要性
- 8コンセプトの簡単な見つけ方
- 9企画を説明するプロセス
- 10企画における「目標」と、「ユーザー体験」
- 11「あったほうがいいかも。」という呪い
- 12「アイデア」の選びかた
- 13データが現す「過去」と、企画が考える「未来」
- 14「白」か「黒」、あるいはその「中間」という選択
- 15世界は単純なのか、複雑なのか。
- 16[概論] 論理的思考ってどうやるんですか?
- 17私たちは解決方法を見つけてしまう
- 18アイデアの価値
- 19神は細部に宿るのか。
- 20「抽象化」を考える
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