選択を考える

企画を進める際に「何かを選択する」という事は、多くあります。
 
例えばサービスを考える時に、「ターゲットが男性か女性か」といったいずれかを選ぶという形ですね。「ターゲットはだれなのか」といった選択以外にも「どのビジネスモデルを選択するのか」等、企画を進めるということは「選択の連続」と言っていいかもしれません。
 

選択のプロセス

 
選択のプロセスは、端的いえば、二つのプロセスで成り立ちます。
 
一つは、「適切な選択肢を用意できるか。」
もう一つは、「その中から、最適な選択肢を選択できるか。」
 
です。
 
今回の話は「適切な選択肢を用意できるか。」という前者のプロセスに関してです。
 

選択肢検討時の注意点

 
選択肢を考える時は、いくつかの注意点があります。
 

選択肢自体の誤り

まず最初に考えるべきは、「選択肢自体の誤りがないか」という点です。
 
人間は選択肢を与えられると「その中から選ぼう!」と努力してしまいがちです。
 
例えば、「A、またはB」という選択肢があったとします。この時、考えなくてはいけないのは、「A」や「B」以外に「C」や「D」の可能性を検討することです。常にその選択肢が、可能性を、「正しく網羅しているのか」ということを、機会あるごとに見直してみる必要があります。
 
よくMECEっていいますが、選択肢は必ずMECEにしないといけません。(※ 今でもいうのかな。MECEって。。)
 
企画書では「あらゆる選択肢の提示」から「選択の理由の説明」が必須だと思っているのですが、「選択肢を適切に網羅せず、自分の案を押しつけてくる」人は本当に多いです。そういう時、もうちょっと俯瞰的にみて、可能性を網羅したほうがいいなと思うのですが、同じ事ですね。
 
 

中間の可能性を考える

もう一つの注意点は、「その中間の可能性を考える」という工程です。
 
仮の話ですが、「男性向け」「女性向け」といった両極端な選択肢が提示された時は、「男性」か「女性」か、という話になりがちです。
 
色で言えば「白」「黒」か、といった状況ですね。この時、重要なのは「白」から「黒」に続く、滑らかな「灰色」のグラデーションを想像することです。

ほぼ白に近いグレーもあれば、ほぼ黒のグレーもあるでしょう。このグラデーションのどの段階を選択するのか、という選択も存在します。(白40:黒60のグレーもあるでしょうし、白90:黒10のグレーも存在するはずです。)
 
 
結果として、「メインの利用者は男性だけど、少し女性を意識したトーンにしてみよう。」とか十分にあります。
 
村上春樹さんの「ノルウェイの森」に
 
「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」
 
という一文があるのですが、両極端の選択肢の場合は、ノルウェイの森の一文と同じに、常に「一方を選択しても、もう一方がその一部として存在する」形になります。男性向けであっても、その中に女性向けの要素が必ず含まれてくるということです。
 
 

選択の重要性

 
選択というのは企画のフェーズにおいてとても重要なプロセスです。
 
選択の場合はまず選ぶ前に、「選択肢の網羅性が適切か」「択一ではなく、グラデーションの可能性」という方法論を頭の片隅に置いておくだけでも、正しい選択ができる可能性が高まるのではないかと思います。


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